北京と京都の経度差



  • 天の北極の測定とこれによって観測地の緯度を出すことには古代からの研究の積み重ねがあり、極めて精度が高い測定法が観測機器(壁面六分儀/四分儀)の開発によってイスラーム世界で実現されています。また2メートル程度の棒が1本あればかなり精度の高い測定ができます。
    しかし時差<経度差>の測定は困難です。正確な測定には月距法・クロノメータの発明を待つ必要があります。
    所が、西欧天文学の影響がほとんどないとされる、渋川春海の貞享暦策定において北京と京都の時差を考慮に入れたことが彼の功績として記載されています。
    暦Wiki
    https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/CEF2BBCB2FC6FCCBDCA4CECEF12F2.BDC2C0EEBDD5B3A4A4C8C4E7B5FDCEF1.html
    日本天文教育普及協会会報
    https://tenkyo.net/kaiho/pdf/2007_07/2007-07-04.pdf

    諸書に記載されていますので、時差<経度差>を考慮に入れ京都に基準点を変更したのだと思いますが、根拠となる時差<経度差>の測定法について記された文献を見た事がありません。
    どうして時差を測定したのか謎のままです。どなたかご存知の方がいればお教えください。

    <私なりの憶測については少し時間を置いて書きます。>


  • Global Moderator

    ご紹介の「暦Wiki」の「里差は5刻」のリンク先に、「 貞享暦じょうきょうれき」 全7巻のスキャン画像があります。
    http://library.nao.ac.jp/kichou/archive/0186/kmview.html

    この下の欄に数字を入れて56ページ目に移動すると、「里差」(経度差)と題された章が見付かりました。ここに書いてある内容を私はほとんど読めませんでしたが、参考になるでしょうか? (食という語が見える気がします)。



  • @ソム さん ありがとうございます。
    リンクを見落としていました(;'∀')
    今回初めて原文にあたることが出来ましたが、一部の文章については知っていました。
    http://www.asahi-net.or.jp/~jc1y-ishr/Kyuureki/Koyominokai20101120/Koyominokai20101120.html
    などに載っています。
    多くの方は暗にこの記載を根拠としているようですが、同時にこの記載について不安を抱いているようでもあります。
    私はこの文章を春海のハッタリだと考えています。今回新たな情報も得られましたので詳細は私のブログの方にしるしますが、春海のハッタリと考える理由は以下の通りです。
    ❶宋朝の司天台は北宋:開封、南宋:杭州で北京ではありません。
    ❷春海が取り上げている二つの日食1094年~1246年の間に観測された日食は数多くありますが、なぜか貞享暦の当該項で取り上げられたのはこの2件です。
    ❸春海は北京ー京都の時差を5刻<5/100日=1時間20分1時間12分>としていますが、不定時報の12支表示の記載である当該文の情報とは有効数字が合いません。

    下衆の勘繰りになりますが、春海は「知っていた」のだと思います。


  • Global Moderator

    北京と京都の経度差@riffraff さんが発言 :

    ❶宋朝の司天台は北宋:開封、南宋:杭州で北京ではありません。

    「貞享暦」の「里差」の章を見たとき、北京に相当する語や、五刻という単語が見付からないことには気づきました。
    暦Wiki:

    元の首都である大都=現在の北京と京都の里差は5刻としています。

    この記述は「貞享暦」のどこにあるかご存知ですか?


  • Global Moderator

    @riffraff さん

    春海は「知っていた」のだと思います。

    暦Wikiからのリンクで知ったのですが、国立科学博物館に春海作の地球儀があるそうです。
    紙張子製地球儀かみはりこせいちきゅうぎ しぶかわはるさく
    http://www.kahaku.go.jp/userguide/hotnews/theme.php?id=0001347959426703&p=4
    より一部引用

    元禄8年(1695)に製作されたもので、イエズス会中国宣教師マテオ・リッチが刊行した大型世界地図に基づいている。現存する地球儀としては日本最古のもの。

    ここに載っている写真には、日本と朝鮮半島の関係もいびつながら見えています。おおよその経度差については知っていたのかと思いました。ただ、五刻というのは正確過ぎるような気もしました。

    追加
    紙張子製地球儀
    from Wikipedia under CreativeCommons



  • @ソム さん
    二次資料でしか見た事はありません。今回原典のアーカイブを教えて頂きましたので、ゆっくり読んで見ます。


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